たらいうどん
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本日なんとか六浦が終わりました。
半年ほど前にこの曲をつけていただいた時にはど~し~よ~っ!!と思っていましたが、
来るべき時がきて、自然に過ぎて行きました。
先輩の晴道さんは常々、禅竹(金春禅竹)かどうかわからんけど禅竹っぽいでしょ?っとおっしゃてました。
そう~かな~?ど~かな~??なんて思ってましたが、今日やってみて、お?なかなかおもろいやん?ん?なんか興奮するやん・・・あら?禅竹っぽいやん?みたいな感覚にとらわれました。
やる前のイメージはすごく芭蕉っぽい曲で、私にはぜんぜん手に負えない曲と思ってましたが、やってみるとなかなかけっこうな曲であったと思えるようになりました。
もちろん今日の演能が成功か失敗かはおいといての話ですが・・・
今日も大変勉強になりました、ありがとうございました。
で、帰りはいつもの如く淡路サービスエリヤに寄り、好物のたまねぎ煎餅とたこの串を人にすすめて帰京いたしました。
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明日はいよいよ六浦。
さんざん悩んだ結果、後シテは萌黄の長絹に浅黄の大口にすることにしました。で、写真の鬘帯、上の赤茶色の部分はおそらく退色した赤、この一ヶ所に少し紅を入れることにしました
(笑)
で、今は徳島に向かって移動中です…
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明後日に催される花梗の会、先生が還暦の歳に初められた会なんです。
今年は先生の古希の記念で、先生の姨捨と息子さんの宗一郎さんの石橋。
両方とも大変重い曲です。今朝は先生が観世会館でお稽古なさる日。
照明の打合せもあったので急遽お邪魔することに。
照明も決まり、さて帰るかな?と思っていたら先生から、昼まで時間ある?ちょっと姨捨謡ってくれる?と…
え!?あ、はい。
姨捨、過去に3度ほど謡わせていただきました。
もちろん地謡の一番端で…今日は田茂井君がアシライで私が後輩2人連れて地謡を謡わせていただきました。こんな機会はホンッとにないんです。
思わずもいい勉強をさせていただいた時間でした。
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能楽堂で大きな声を出してスッキリして見ませんか?
もちろんプロの能楽師が舞台の上と見所の後ろから皆さんと一緒に謡います(笑)
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今日はその申し合わせだったんですが、今年の能は邯鄲、シテは浦田保親さんです。
いつものように体験ブースや展示などももちろんあるのですが、今回のサブタイトルが(皆様の想像力を高めるお手伝いとして、様々な観点から能の表現方法をご紹介致します。)なので、能の前に第一部として色々な事をお見せします。
例えば自然居士の一部をお見せしての、場所移動。
大癋や早笛の一部での時空移動。
山姥の独吟や融の名所教えで、情景描写などなど盛りだくさんなんです。
申し合わせを見所から見ていてもかなり面白かったです
11月6日(土)午後1時開演・京都観世会館です!
是非のお越しを!!
今回は特別にシテの浦田保親さんにご登場いただきました(笑)
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月末の六浦で楽しく悩んでます。
前シテは唐織の着流しで後シテは長絹に大口の出立ちなんですが、上演回数が少ないからかけっこう色々な選択肢があります。
面なんかも昔の形付を調べると、小面、増女、深井などなど年齢設定までばらばら・・・
鎌倉中納言為相卿(かまくらちゅうなごんためすけのきょう)が紅葉を見ようと六浦の稱名寺
(しょうみょうじ)に立ち寄ると、山々の樹木に先立って紅葉している楓を見て、「如何にしてこの一本にしぐれけん。山に先だつ庭のもみぢ葉」と詠んだ。
これをきいた楓の精は喜び、功成り名遂げて身退くのを天の道」と思い、それ以来紅葉するのを止めた、したがって前の唐織も解釈により紅入無紅両様。
後シテは自分以外は紅葉し、自分は紅葉しないので無紅となる。
前シテの唐織は無紅でやろうと思うが、さて面は・・・。
深井でやると、どうも楓の精が老け込んでしまうようでなにか違う気がする。
下掛り(観世は上掛りなんだが・・・)では面ばかりしろ、という言葉もあるらしいので
増女でやろうかと思う。
後シテの長絹 。
この下り藤でやると風情がよくてきれいだが、どう見ても紅葉して見える・・・
でも専門的な事を言うと男長絹なので文様の位置がきにいらん・・・
てな感じでまだまだ悩みは続きそうです・・・
悩むのも楽しいんですけどね(笑)
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そう、毎年恒例の徳島県は美馬町の安楽寺で催される美馬能。
ありがたい事に今年もシテを勤めさせていただく事になりました。
で、今年の曲は六浦。
またまたマイナーな曲で、もちろん初役。
この催しは二部制で、一部が私、二部が晴道先輩なんです。
シテ以外は皆同じキャストなのでどうしても比較されてしまいます。
装束や面の好み、演じ方などお客様からすれば見所がふえてすごく楽しいと思いますが、
私は毎年けっこうなプレッシャーに悩まされています・・・
なにせ相手が河村晴道さんですし、しかも晴道さんの得意分野ですからね、このての曲は。
中身はもちろん、装束や面もいま少し悩んでみたいと思います。
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まだまだ覚える曲は続きます。
明後日の摂待。
この曲を初めて謡ったのは23、4の書生の頃。
忘れもしません、師匠家の林家でその日の仕事も済み、お風呂に入れていただいて翌日の催しの準備をしよーかな〜?と思っていたら電話の呼出し。
夜の11時半過ぎ、こんな時間に誰?もしもし林でございますが…
もしもし〜、あ、まどかちゃんか?タカシです!
そう、電話の主は私が親父の次にならった人、つまり初めの師匠、河村隆司先生その人だったのです。
実は翌日隆司先生の主催される催しの申し合わせだっんです。
私は巻絹のツレをいただいてたんですが、この電話で状況が一変!
あんな!明日、博ちゃんがなんや首が回らんであかんらしいし、あんた摂待の地謡かわりにうとて!ほな!ガチャ!!
じぇ?え…、げ!でぇぇ〜!?明日!!摂待?かわれ??そんなご冗談を!
今から何時間?
そう、今から10時間後には舞台に上がって巻絹のツレをし、続いて摂待…
どないすんねん!!
とりあえず先生に電話の内容を報告し、どうしましょう?とご相談。
もちろん、あ、そ、がんばって謡わせていただきなさい、と…。
必死でした、ヤケクソでした、根性でした。
翌朝8時にはなんとか覚えてました。
若いってすばらしい、ヤケクソってすごい!
人間やればできるんです。ほぼ完璧に覚えてました。しかし人間ですね、急に詰め込んだ物は、自然と頭からヌケテいくんです…
今まで何度も経験しました。
ハハハ、がんばって覚えなおします(苦笑)
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かなりな期間アップしてませんでしたね、いやできませんでした、いや、なんと言うかすいません。
9月19日に松虫が終わり、それから本業の舞台と、不得意な事務仕事に追われておりました。
10月2日には女郎花のシテを、それから素謡の松風の地頭や松山天狗の地謡、正尊のワキなどなど、初役や新曲などの演能活動や覚え物にかなり追い立てられておりました。
しかし終わってみると一番一番がよい経験と勉強になり、忙しい中でも充実した期間だったなと思います。
覚えてる最中はいやになりますがね・・・
その中で、多摩の水上能で松風の地謡、昼は焦げそうな暑さで夜はけっこう寒い。
肉体的に過酷な舞台でした。
精神的にも肉体的にも忙しい日々を助けてくれるアイテム、全国のおいしい食べ物と飲み物。
あと、最近岐阜県は関にできたB級グルメ 、富士宮やきそばのやきそば、これももちっとしてとってもおいしかったのです。
それから、あ、タイムリミット。仕事の時間です、続きはまたのお楽しみで!
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